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2月の1日に友達と見に行ってきました。映画『どろろ』。
ネタバレと言うほどネタバレな話はしないのですが、一応隠しで。
そして思ったことをつらつらと書いているので、話の順番には進んで行きません。ご了承下さい。


申し訳ないのではありますが、私、原作を読んだことはなく、メインの二人の名前しか知りませんでした。友達に誘われていなければ見には行かなかったと思われます…。

見た感想としては『面白かった!』です。
しかし、誘ってくれた友達の感想は『全然駄目!』でした。

友達は原作を読んでおり、ずっと気になっていたため、見に行ったのだそうですが、その既読か否かが分かれ目になったようで。私は原作を知らないので、何の先入観もなくすんなり楽しめたのだと思います。
しかし、原作を読んだ友達は、原作とは違うところが気になってしょうがなく、受け入れがたかったみたいです。

特に、二人が大人なのと、お父さんがいい人、そして弟さんが生き返る、というところが駄目らしい。
二人が大人なのは、今の世の中、いくら映画とは言えまさか14歳の少年や、5歳前後の少女にああいったことはさせれないだろうよ…。

主人公、百鬼丸の父親がいい人になったのは親子の情を感じて、私は好きでした。『情のある親』になったけど、『残酷な人』でもある。息子に、自分の止めを望む。最後の最期で父親としての言葉を残して死んでしまう。

弟さんが生き返るのは、友達曰く『手塚作品は、人は一度死んだら二度とは生き返らない、と言うのがあるのに、生き返っているのが納得いかない』そうです。それは確かに。『DBじゃあるまいし!』とも言ってました。そうですね。あれも昔は一度生き返ったら二度はない、と言う設定が、最後は何回でも生き返れる風になったしね…。
しかし私は、それ以前に『妖怪がどうしてそんな、すんなりと、きっちりした元の姿で蘇らせてくれるんだろう…』と言う疑問の方が強かったです。
不慮の事故で死んでしまった弟さん。妖怪が、父親に己の体を差し出せば、死んでしまった弟さんを生き返らせてやる、と持ちかけるわけですが、父親の体を乗っ取ったが最後、弟さんは生き返らせない、もしくは弟さんの体も乗っ取ってしまう、などという風に考えてたのですが、弟さん、あっさりちゃんと生き返りました。
えー……。
サービスいいな、妖怪。

そして友達が最後に一言。
『この映画は……いかに妻夫木君を格好よく撮るかに力入れていると思う』
落ち着け友人。
確かに格好よかったけど。
女子高生がきゃあきゃあ騒いでたけど。
私は育ての親父さんにときめいておりました。


どろろなんですが、柴咲さんの演技は良かったです。ためらいが全くなくて突っ込むわ食べるわ泣くわ。大人だけど、『女性』を無理矢理隠している、というよりまさに中性的な感じでした。女を隠しているわけじゃない、けれど男っぽくはない。
行動がいちいちかわいいですよ。
親の仇が百鬼丸の親だと知って、どうしたらいいのか分からない混乱の中、勢いで百鬼丸を刺してしまったり、その後、悩んだ末に、敵討ちをやめる、と言って刀を捨てたりとか、表情がいい。泣きそうな声もいい。
そして百鬼丸は子犬のようだと思いました…。

街中で売られていく子供の姿があれば、晒し首が置いてあったりもする。
戦場では人同士が容赦なく斬り合い殺し合い。
斬り合う姿を見ていると、首筋が寒くなります。痛い。自分だったら間違いなくあっという間にやられてるわ!
殺陣のシーンは迫力ありました。何でもやっている最中に妻夫木君の刀が折れて飛んでしまったこともあったそうな。危ない危ない。

最後のシーンは急所攻撃だと思いますが、え、なに、百鬼丸、急所、取り戻していたんだ。
とあるサイトさんで『どろろ』の感想読んでいたら、なんでもどろろと会う前に取り戻していたんだそうで。で、百鬼丸、どんなもんなのか自分で石で急所を叩いてみたんだそうです。
………痛かっただろうなぁ。


ともあれ、面白かったです。はい。

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