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  のんびり気ままにGOC6攻略中。
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先月の某サイト様でやってきたGガンチャット。
その時に書いた産物です。
いきなり始まって途中で終わっていますが、下手につけたすよりいいんでないかと思ってこのままです。
少し大人向けと言えば大人向け。
期待はしない方向で。

まるで瞑想でもしているかのように、目を瞑り黙って胡坐をかいて座り込んでいる男を見て、少し、悪戯心が湧き上がる。
「?」
不意に足に重みがかかり、男は目を開けた。先ほどから近くにいた女が何やら思案しているような気配があったが、気がつけば、目の前に暗緑の豊かな髪が広がっていた。女が自分の足の上に腰を下ろしたのだ。
「……何をしている」
普段ならしそうにもない行為に僅かに訝しげな声を出してその後ろ姿に問いかけた。すると、にやりと嬉しそうな笑みを浮かべて、女が首をひねってこちらを見た。
「丁度良いところに腰を置ける場所があったんでな」
「……俺は椅子の代わりか」
「そうだ。しばらく黙って代わりをしていろ」
珍しく楽しげな声に男はため息もつかず無言で返した。その様子に満足したように女は背を男の胸に預けた。女はけして小柄で華奢な体格ではないが、この男からすれば、その懐に簡単に納まってしまう。
「………………」
多少ごつごつしてはいるが、その納まりのよさに不思議と居心地の良さを感じた女は、足を組んで完全にくつろぐ姿勢になった。男は内心苦笑するが、顔には出さない。
「………………」
背を預けられている姿勢なので、男からは女の横顔を斜め上から見る状態になる。整った造作で、目元はきついが、意外と優しい表情もできる。豊かな髪は緩やかに波立って背中に流れている。きっちりと着込んだ軍服と帽子。化粧は華美にせず、しかし女性らしさはある。耳元には唯一の身を飾るものとして赤いピアス。
「………………」
先ほど女が思ったように、男にも僅かに湧き上がる。悪戯心が。
「……おい、アル──────」
今まで微動だにしなかった男の腕が動いて、女の腰に緩やかに回った。それに女は怪訝そうに顔を男に向けようとした、時だった。
「っ?!」
顔を寄せられたかと思うと、耳朶を噛まれた。思わず上がりそうになる声を女は反射的に飲み込む。その様子に男は嬉しそうに喉の奥で、ごく小さく笑った。
「……っ、キサ、─────っ!」
その笑い声がかすかに耳に届いて、女は眉を吊り上げる。しかし抗議しようとする前に男が噛んだ耳朶を口に含み、ピアスの部分を舌で転がすようになめた。ぞくり、と肌があわ立ち、体がこわばる。その瞬間に、男は女の体を深く抱きこんだ。
「……こ、のっ……や、やめないか、アルゴ!」
太い腕に抱きすくめられ、身動きが取れなくなった女は歯を食い縛りながら、それでも抵抗する意思を見せる。しくじった、と内心では思っていた。確かにこれだけ密着していればその可能性はないわけではないが、相手はそういったことに関して、普段はとんと淡白だ。だから、今日もおそらくは何事もなく、せいぜい軽いスキンシップくらいで終わるだろうと思っていた。
だがしかし、どうやら今日はそうではなかったようだ。
「…………」
女の抗議に男は黙ったまま、耳から下へ移動する。暗緑の髪に隠れた首筋。逃れようとして上体を傾けていたため、まるで、さぁどうぞと言わんばかりにそこがさらけだされていた。
「んっ、く……っ!」
首筋を吸われる感覚に身をすくませた。女より一回りは太い腕に、女は爪を立てる。だが、男は意に介した風もなく、白いそこへ赤い痕をつけていく。
「…………あ、……おい、こらっ」
男の片腕が動いて、しっかりとしめられていたネクタイが緩められ、解かれる。衣擦れの音がやけに耳に障って、女は顔をしかめた。そのまま器用に男は、まず軍服のボタンを外していく。
「……だ、から……やめろと……っ」
無骨な指がよどみなくボタンを外す様に、女は少しひるみを覚えたが、唇を一度かんで、再び男の手を止めようとした。だが、
「やめていいのか?」
男は首筋にうずめていた顔をあげて、低い声で問いかけた。その低重音の声は甘さも何もない。普段と変わりのないような、平坦とも言えそうな声に、女は更に唇を噛んだ。自身はこの男の行為に翻弄されつつあるのに、男は平然としている。それは非常に腹が立つ。
「────アル、ゴ」
名を呼ばれ、男は女の方を向いた。途端、少し苦しい姿勢ながらも、女が男の口を、自分のそれでふさいだ。
「──────」
合わさった間を縫うように、女の舌が滑り込む。それに少しだけ面を食らったように目を見開くが、すぐに元に戻り、その動きを黙って味わった。やがて、腕を動かして、多少やりやすい形に女を抱き直すと、一度口を離した。女は熱い息を吐き出して、生理的に浮かんだ涙で目を濡らしつつも、男を半ば睨み上げていた。その表情に、男は気分を害した風でもなく、口元に笑みを刻む。それでこそ、と言っているように見えた。





いわゆるツンデレではないと思います。
デレることはまずない。だけどツンツンしっぱなしというわけでもない。
そして相手はその微妙な辺りを分かっている(でも口や顔に出すことはない)。
そこが良い。

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