のんびり気ままにGOC6攻略中。
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以前書いたヒロ仲間イベントの続き。
途中からいきなり始まって、いきなり終わっております。 内容は前回同様実に妄想逞しいものとなっておりますので、お気をつけください。 「これでいい」 手首の鎖状の痣をそれぞれ片方ずつ、包み込むように触れていた魔族の女性は、そう言って手を離した。 「……有難うございます」 先ほどまでの痛みが嘘のように消えていた。シローは手首をさすりながら眺める。 「おそらく、私の魔力にあてられたんだろうな」 「はあ……」 「でも何故こんなことになったんじゃ? 魔力が強い者ならたくさん逢うてきたが、シロちゃんがこんな風になったのは初めてではなか?」 「そうですね……」 「それに、今、何をしたのじゃ。魔力にあてられただけならば、休むだけで十分じゃろう? ……お主、その痣が何なのか知っておるか?」 鈴魚が女性に細い視線を向ける。 「何かの封印だろう」 あっさりと女性は言った。てっきり言葉を濁すか、答えないと思っていた鈴魚は拍子抜けした表情を浮かべてしまう。 「形状から言って東方の術式だろう。お前の何らかの力を封じる為のものじゃないのか」 「…………」 その通りだった。シロー自身も詳しくは知らないのだが、この痣は赤ん坊の頃からあるらしく、歳を重ねても消えなかった。その手の事に詳しい者に聞けば、女性と同じことを言った。ただし、封じられているのが何なのかははっきりとわからなかった。ただ、危険なモノではないそうである。危険なモノや強すぎるモノはそれ相応の複雑な術式が組まれ施される。シローのは手首に細い鎖状の痣が一巻きあるだけだ。簡素さから言ってそう厄介なモノではないだろうと言うことだ。 「私の魔力とその封印の波長があったのかも知れんな。だから普段平気な魔力でも、そのせいで余計にあてられてしまったんだろうさ」 要は、普段身につけていた防具が役にたたず、無防備なところに攻撃を受けてしまったようなものだ。 「その封印に私の魔力を馴染ませた。もう私が魔力を開放しても先ほどのようにはならないだろう。尤も、私が完全に開放すれば魔力に耐性のある者でも立っていられないだろうがな」 「ふん、大言ではないか?」 「事実だ」 またあっさりと女性は平坦に言う。その感情の見えなさに鈴魚は眉間に皺を寄せた。 「……あの」 「何だ」 シローがおずおずと声をかけた。女性は視線だけを動かし返事をする。しかしそれだけなのに、シローは申し訳なさそうに身をすくませ、俯いた。 「い、いえ、何でもありません……」 「………………」 「こらシロちゃん! 言いたいことがあるならはっきり言わぬといかんぞ!」 「いえ、本当に何でもないんです。あの、有難うございました、失礼します!」 シローは慌てて立ち上がって部屋から出ようと身を翻す。 「また」 女性の声が背中にかかった。反射的に動きを止める。 「また調子が悪くなったら言いにこい。……私はしばらくはここに厄介になるつもりだ」 「…………は、はい」 シローは何とかそれだけ言って、部屋をでた。鈴魚も、何かすっきりしない気分だったがシローの後を追って出ていった。部屋には女性一人が残された。 「…………」 右手で目元を覆う。溜め息が吐き出された。 「……まさか、こんなところで逢うとはな……」 その呟きは小さすぎて彼女一人しか聞き取れなかった。 シロー君の腕の鎖状のアレは、最初刺青かと思っていたのですが、何かを封印するためのものだとしても、幼い頃に封印したものだと、刺青は成長しても変わらないものなんだろうかと疑問に思いまして。特にすでに体が出来上がった人が彫るのと、赤ん坊から少年になる間に彫るのとではやはり体の成長がまったく違うわけなので。 なので『痣のようなもの』になりました。 単純に忍術の術式に用いる刺青、ともとれるのですが、ここは一つ夢見させてください。 因みに封印、と言っても作中にあるとおり、大したものは封印していません。単純にシロー君の中にあるヒトのモノではない魔力を封じているだけです。人間として生きていくために、引き取った某竜主が術者に頼んで封じました。四分の一で純粋より弱いとはいえ、魔力に聡い者なら気にかかる魔力。おまけに幼いとコントロールも難しいのでそれなら何も分からないうちから封じとけば大きくなってから困惑することもないだろうと言うことで。 秘められた絶大な力とか、覚醒せし炎邪だとかまったくもってそういうものではありません。 解放したとしても単に魔力がアップするだけで特に何がどうなると言うこともないです。封印したままなのは本人が大して気にしていなかったのと、解呪できる術者が近くにいないからです。なんてロマンがない。 属性は風+炎です。必殺技は『炎陣乱舞』です。炎が群れて舞うんです。GOCでは地味に声が一緒なんだ!!(痛 PR |
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